もの忘れやど忘れがひどくなったら認知障害を疑おう

人は見聞きしたことを全て覚えられるようにはできていません。人は忘れる生き物とはよく言われることですが、脳はそれなりに忘れるような構造をしており、忘れていくのはある意味当然のことです。 しかし、もの忘れやど忘れの度合いが限度を超え、生活に支障をきたしている時は話が異なっていきます。あまりにも重度のもの忘れは自然な活動ではなく認知障害によるものかもしれません。
認知障害というと年配の方の悩みというイメージがあるかもしれませんが、比較的若い層でも「若年性認知症」と呼ばれる認知障害を起こしてしまうケースがあります。すでに日本全国で4万人以上がこの若年性認知症を発症しているとも言われており、たとえ若くても注意を怠ってはいけないのです。

どこからが認知障害?

単なるもの忘れと認知障害の違いはやや曖昧なもので、本人がその違いを把握するのはなかなかに難しいものです。しかし、最近では自分が認知障害かどうかを簡単に確認する方法を発案されています。もちろんこの方法で100%チェックできるものではありませんので、あくまでも基準の一つとして捉えてください。
認知障害によるもの忘れの特徴としては「記憶をまとめて忘れる」ことがあります。「昨晩観たドラマのタイトルを忘れてしまった」というのが単なるもの忘れによる忘れ方なのですが、「昨晩ドラマを観たことさえ忘れた」という忘れ方が認知障害によるものです。認知障害である場合、一つの小さなものごとだけを忘れてしまうのではなく、かなり大きな範囲の記憶をまとめて失ってしまうのです。
また「忘れていることに気づかない」のも認知障害の特徴です。「昨晩観たドラマのタイトルを忘れた」と気づいているのは単なるもの忘れで、「ドラマのタイトルを忘れたこと」にも気づかないのが認知障害の忘れ方なのです。この忘れ方は自分で意識するのがやや難しいかもしれませんが、日々の行動を日記などに記録しておくと判別しやすくなります。日記には「ドラマを観た」と書いてあるのに、そのことを忘れてしまっていて疑問さえ覚えていない場合は危険、と考えれば良いのです。

日常生活に支障が出るものが認知障害

根本的な考え方としては、日常生活に支障をきたすものが認知障害で、そこまでではないものが単なるもの忘れです。時おり物の名前などが抜けてしまう、ぐらいならそこまで問題にはなりません。しかし、しょっちゅうもの忘れを起こしたり、もの忘れを起こしていること自体に気づいていなかったりすると生活に支障をきたすことが多くなるでしょう。
ちょこちょこともの忘れがあるからといってあまり深刻に考えすぎてしまうと、かえってその不安やストレスが脳機能を低下させてもの忘れを招いてしまいます。前述のチェックに引っかからなかったり、もの忘れが生活に悪影響を与えていたりしていないのであればそこまで深刻に考えなくても良いでしょう。脳を活性化させたり、脳の能力を高めたりする活動を生活に取り入れれば十分に改善できるはずです。
しかし、もの忘れによって多大な悪影響を受けているのであれば、然るべき医療機関の診療を受けることも考えましょう。重大な障害が見つかるかもしれませんし、そうでなくても状況を改善するヒントをもらえるでしょう。

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