夢に出てくる記憶にヒントがある

「嫌なことは早く忘れたい。」「良い思い出はいつまでも忘れないでいよう。」これは人間としてごく一般的な感情ですね。しかし、人の記憶というものはそんなに都合よくはいかないものです。また、良い悪いにかかわらず、昔のことが夢に出てくるということも良くあることです。

悪夢にうなされる頻度

過去に悲惨な経験をしている場合、その光景が睡眠中に夢の中に再現されることがあります。しかし、夢に出るマイナスの記憶というものは、相当酷い事態に限られるように感じられます。

恋人や配偶者との凄惨な生活の記憶や、卒業試験に失敗して留年した過去などが夢に出るという話は良く聞きます。ただ、このような経験はそんなに多発するものでもないでしょうし、経験していない人の方が圧倒的に多いと考えられます。

そうすると、悪夢にうなされる機会はあまり多くないことになります。

夢の中で楽しい時間を過ごす

一方、楽しかった時間の記憶が夢の中に再現されるという話も良く聞きます。悪夢とは異なり、楽しいことや忘れたくない思い出の場合、その程度はあまり関係ないようです。つまり、人生で滅多に経験できないことはもちろんのこと、日常的に起きている平凡な楽しみまでもが夢に出てくるのです。

ここに、記憶を考えるヒントが隠されているといえるのではないでしょうか。

楽しいことの方が記憶に残りやすい

他のページでも指摘していますが、楽しいこと、忘れたくないこと、自分の好きなことについては記憶に残りやすいということです。別の表現をすれば、思い出しやすいのは楽しいこと、忘れたくないこと、自分の好きなことであると。

考えてみれば、人間には自己防衛本能というものがある筈です。ですので、嫌な記憶をいつまでも鮮明に思い出せる状態にはしていないと推察できます。とはいうものの、深刻な事態については衝撃の大きさゆえに存在感があるのでしょう。そう考えれば、嫌な記憶で夢に出てくるのが悪夢ということの説明もつきます。

知らんぷりしようにも、大き過ぎて抑えきれないというところでしょうか。それに対して、好ましい記憶は抑える必要がないので夢に出る頻度が高くなると考えられます。

脳科学の専門家ではない一般人の感覚としてはこんな理解でちょうど良いのかも知れません。そもそも、脳の科学的解明自体があまり進んでいない未知の分野なのですから。

以上のことから、記憶を定着させるための近道は、その対象を記憶していたいものとすることです。仮に、勉強の話であればその科目を好きになることです。嫌いである場合よりも何倍も記憶に残る可能性が高いでしょう。

「どうすれば好きになれるのか」との難題がありますが、これは自己暗示をかけてでも好きになるしかありません。

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