忘れるのが当たり前だから深刻に考え過ぎない

ど忘れしたことが気になって仕方ないとか、もの忘れがひどくて心配になるという大人は少なくありません。認知症の前兆ではないかと不安になることも珍しくないようです。しかし、人間は忘れる動物であるという言葉もあるように、忘れるのが当たり前なのです。あまり深刻に考え過ぎないようにしましょう。

人間の記憶力と忘却力

人間の脳はまだ解明されていない部分が多く、その潜在能力の大きさは計り知れないといわれています。また、脳には未使用領域の方が圧倒的に多く、記憶できる情報量も想像できないとも。しかし、その割にはど忘れやもの忘れが多過ぎるのではないでしょうか。

実は、人間の脳は効率よくできており、記憶内容を選別しているようなのです。つまり、重要な記憶とそうでもない記憶は区別して保管しているということです。そのため、重要ではない記憶は簡単には思い出せないことが多くなり、たまたまその記憶を必要としたときに「もの忘れ」「ど忘れ」という現象に遭遇すると考えることができます。

これは一種の忘却力といえるもので、重要ではない記憶と同時に「忘れたい記憶」にも当てはまるかも知れません。

忘れることが悪いこととは限らない

いくら人間の脳が優秀だとしても、重要ではない記憶や不要な記憶が簡単に思い出せるような状況になっていると、日常生活に不都合があると考えることができますね。この観点からは、忘れることは悪いことではないどころか良いこととさえいえます。

なにしろ、人間は日々の暮らしの中で「大量の記憶しておく必要もない事柄」と付き合っています。この前提がある限りは、忘れるのが当たり前という以外にありません。そんな不要な記憶の中で、たまたま必要なものがあったとしても例外中の例外です。深刻に考える必要はないのです。

滅多に使わない記憶よりもいつも使う記憶を優先する

冷静に考えて、毎日の仕事や暮らしを成立させるために必要な記憶がしっかりしているのであれば、たまにしか使わない記憶が曖昧であることを気にすることもないのです。人間の脳がいくら優秀であっても、使える時間は1日24時間と決まっています。つまり、24時間という限られた時間の中では重要でない記憶とかかわる余裕はあまりないでしょう。

記憶も情報であり、情報が大事なのは持っていることではなくて有効に使うことができるからなのです。ですので、優先度・重要度の高い記憶まで「もの忘れ」の対象になりやすくなっているのなら問題ですが、そうでないなら気にしないことです。

たとえば、昨日の行動を全部覚えているかと問われて「はい」と答えられなかったとしても、そんなことで困ることはありませんよね。問題にならないことなら、むしろ積極的に忘れてしまって構いません。

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