海馬を鍛えて記憶を厚くする

五感が伝える刺激を記憶する、海馬。上手に鍛えれば、記憶の質がより良くなります。スポーツと咀嚼でトレーニングしましょう。「記憶の名人」になりたいなら、海馬の開発にも手を抜いてはいけません。

ワーキングメモリを鍛えると「ド忘れ」が防げる、という話を別のページで紹介しています。しかし、それ以前に取り組んでおきたい課題もあります。それが、「感覚記憶」のトレーニングです。この訓練は、記憶の重要な保存場所・海馬の強化にも繋がります。

一瞬の記憶を長引かせる

「感覚記憶」とは、その名前からも想像できる通り、語感を使って得た情報をインプットする能力・記憶の種類のことです。しかし、感覚記憶は短命です。視覚情報なら1秒、聴覚情報ならば5秒程度で、すぐに消えてしまいます。芸術家には、まれに、子ども時代に見た情景を克明に描ける人がいますが、彼らは感覚記憶が高度に発達している例です。

この一瞬の記憶を少しでも長引かせることで、全体的な記憶を「厚く」できます。細かいことまでアレコレと思い出せる「記憶の名人」となるためには、訓練が欠かせません。

どうやって鍛えるのか

感覚記憶が保存される海馬を鍛えるためには、いくつかの方法があります。10秒くらい眺めた絵や文字の羅列を、できるだけ忠実に紙に書いて再現してみるのも1つの手。しかし、そういった「いかにも」なトレーニングをせずとも、海馬を鍛えることは可能です。

まず有効なのはウォーキングです。足裏のツボや筋肉などの「触覚」から刺激が脳に伝達され、海馬の動きも活性化されます。また、スポーツには全身の血行を良くする効果も。脳の働きも良くなり、思考力・読解力・理解力・集中力などのアップにも期待できます。

さらに、ものを良く噛んで食べると、海馬と前頭葉が刺激されます。「ボケたくなければご飯を100回噛め」とよく言われるのも、このような理由があってのことです。また、積極的に本や新聞に触れて活字を読むこともまた、海馬の能力を磨くことに繋がってきます。

記憶は、いくつもの要素から成り立っています。感覚記憶もまた、その一部です。比較的消えやすいものであるとは言え、中には長期記憶に残る「感覚」もあります。タフな記憶力を手に入れるためには、やはりトレーニングが欠かせません。

Copyright© 2014 c-pan.net All Rights Reserved.