想像力が記憶の鍵です

記憶力とは、データを詰め込む力のことではありません。記憶をいかに映像化しとどめられるかという能力です。そのためには、データを映像化することが大切です。絵本を読んで楽しめる能力があれば、このトレーニングは誰にでもできます。

記憶するとはどういうことか?

ひとつの問題を解いてみましょう。いくら時間をかけてもいいので次のテストにチャレンジしてみてください。

「あなたはバスの運転手。最初のバス停で10人の客が乗ってきました。次のバス停では5人が乗り、さらに次のバス停では6人降りて、3人乗ってきました。3番目のバス停では大人が2人降り、中学生のグループが乗り込んできました。中学生8人と教師が3人です。バスは混雑してきましたが乗客は皆おとなしく乗っています。4番目のバス停では、何人かが降り何人かが乗って、乗客はさらに3人増えました。

しっかり読めたでしょうか? では、問題です。運転手の名前はなんでしょう?

記憶にチャレンジしてみましょう

上の問題の答えはあなたの名前です。そのことにすぐに気がつく人もいれば、「運転手の名前などどこにも書いてない」と悩む人もいるでしょう。簡単なヒントに気がつかないで答えがわからないということは日常生活の中でよくあることです。

今度は次の番号を10秒で暗記してください。 6024742829303152365366

機械的に暗記をするとなると相当高い能力が必要です。しかし、「60分で1時間、24時間で1日、7日間で1週間、4週間で1ヶ月、1ヶ月は28,29,30,31日、52週で1年、1年は365日か366日」と規則的なパターンで覚えれば、それほど難しくはありません。1分が何秒なのかなどの子どもの頃にマスターした情報はほとんど忘れることがありません。そうした情報を記憶に活かすことで、記憶力は飛躍的に高めることができるのです。

想像力で記憶力を高める

想像力を駆使すれば、あらゆることが可能になります。ゴッコ遊びをしている子は、自分がヒーローになった姿を完全にイメージできています。頭の中で描いたことと現実との境目がほとんどなくなるのです。記憶力を高めるためには、この子どものような想像力が必要です。誰でも持っているもので、大人になって失うものではありません。

レモンを想像してみてください。次にナイフをイメージして、それでレモンをスパッと二つに切って、切り口に鼻を近づけてみましょう。唾液が出てきませんか? 実際に匂いを嗅いだわけでもないのに、つばを出す力があなたにはあるのです。想像力には五感をも刺激するパワーがあります。

カタカナの薬の名前を覚えるのは簡単なことではありません。しかし、「バイアグラ」と聞いた瞬間にほとんどの男性が何の薬だかわかります。頭の中で、ペニスをイメージする人が多いでしょう。EDがイメージしやすいテーマであるために、多くの男性がこの聞きなれない薬名をあっという間に記憶しました。男性にとってペニスの勃起はとても視覚的に想像しやすく、しかも重要なことです。そのため、覚えやすいのです。濁音が含まれていて音感的にもパワフルですから、ネーミングセンスのいい人が名づけたのでしょう。

想像力がなければ、目の前の無機質なデータをそのままインプットしようとしてしまいます。そんな非効率な記憶に頼っていてはいつまでも「忘れることの上手い人」から脱出できません。頭の中の子どものような部分を活用してイメージをふくらませ、効果的に記憶する術を身につけましょう。

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