記憶力には薬の影響があるのか

記憶力は脳にかかわる事柄だけに奥が深いものです。生まれつき途方もなく優秀な記憶力を持っている人もいれば、後天的な出来事で記憶力をほとんど失ってしまう人もいます。また、一般にはトレーニングで記憶力を良くする可能性も十分あるのです。様々な事象の影響を受けるのが記憶力というわけですが、当然のように薬の影響も受けると考えて良いのでしょうか。

薬の影響で記憶が阻害されることはあるのか

脳の領域である記憶を阻害する薬としては、同じく脳にかかわる薬が第一に浮かびます。向精神薬の処方を受けている精神病などの患者さんの中には、自分は薬の影響で記憶力が低下していると話す人もいます。

本人がそのように感じている以上、それは嘘ではありません。しかし、薬の影響で本当に記憶力そのものが落ちていると断言するには早いでしょう。

薬の副作用はさまざま

向精神薬の場合、その副作用として注意力や集中力が低下したり眠気を催したりするものがあります。患者さんが感じている記憶力低下の正体は、注意力が低下することや眠くて記憶すべき事柄に向かっていられないことにより「記憶に至っていない」ということかも知れないのです。

結果的には似た様なものかも知れませんが、記憶できないことと記憶する状態になっていないのは違います。寝ていたから記憶していないというのを記憶力の低下とはいわないでしょう。

しかし、どちらにしても薬を飲んだことで「その時に記憶すべきことを記憶していない」という事実はあるわけです。睡眠時に記憶できないのと、睡眠時でもないのに眠気を引き起こし記憶の邪魔をするのとでは意味が違うという考えもできます。

そもそも、注意力や集中力は記憶するために欠かせないものであり、その意味では記憶に薬の影響があるといえます。

記憶力を良くする薬

逆の話で、記憶力を向上させる薬というものがあります。スマートドラッグなどと呼ばれるのがそれで、脳の神経伝達物質などに有効に作用するといわれます。単に記憶力が向上するだけであれば使わない手はないですね。

ただ、スマートドラッグと総称される薬にはいろんな種類のものがあります。なんでも使えばよいというものではありません。効果が高いものには副作用も考える必要があるでしょう。手軽なものは薬ではなく栄養補助食品として流通していますが、それらにどこまでの期待ができるかは正直なところわからないものです。

結局のところ、良い面も悪い面も含めて薬が記憶力に影響する部分は確かにあるようです。ただ、それは個人差のあるものでもあり一律に効果の有無について判断することは出来ません。

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