アウトプットで記憶を定着させる

記憶はまず覚えることからといわれます。覚えていないことは記憶にある筈がないからです。そこで多くの人はインプットを重視します。もちろん、インプットは大事なことですのでしっかりと行うに越したことはありません。それと同時に、アウトプットも重視すればなお良いのです。

入れるだけでは記憶に残らない

思い違いなどはあるにせよ、根本的には初めから覚えていないことが記憶にあるわけがないのですが、しっかりと頭に叩き込んだことでも記憶にないことはよくあります。あれだけ頑張って読みこんだ参考書の内容がきれいに抜けているという経験をした人もいるでしょうね。

その要因のひとつがインプット偏重によるアウトプットの少なさでしょう。頭に入れるだけでは必要な時に出て来ない。これがもの忘れのひとつのパターンなのです。この場合、必ずしも記憶に残っていないわけではりません。記憶には残っているものの、それを思い出せないケースも多いのです。

結果としては記憶に残っていないのと同じですが、なにかの拍子に思い出すことがある点で、初めから知らないのとは区別できます。

アウトプットが重要なわけ

脳科学や教育の分野では専門の学者さんたちが科学的な研究解明を行っていますので、ここでは経験則や巷の理解を前提に考えます。

中学高校時代に行われた定期テストの前夜に、一夜漬けと呼ばれる暗記中心の勉強をした人も多いでしょう。そのおかげで試験の点数はまずまずだったとしても、そのとき記憶した内容はすぐに忘れてしまったということはありませんか。

これは、短時間に多くの内容を頭に詰め込むためにインプットばかりを行ったからだと考えられます。そのため、安定的な記憶の定着には至らなかったのでしょう。

アウトプットの方法として「声に出す」「手で書く」「頭に思い浮かべる」があります。インプットしたものを改めて確認することで理解が深まります。この際に五感を働かせる効果があるのです。

声に出す作業では聴覚を刺激し、ノートに書き出す場合は触覚と視覚が動員されます。インプットの際にも同じことを行うかも知れませんが、台本がない状態で行うアウトプットは思い出す訓練そのものなのです。

各種受験の模擬試験がなくならないのも、本番を想定したアウトプットの確認であり訓練だからです。その時点で何点取れるかばかり気にしている人がいますが、もっと重要な意味があるのです。

予習と復習の意味

賛否はあるでしょうが、高学歴の人の話を聞くと「予習より復習が大事だ」と感じます。いくら知識を貯蔵しても、それをどこにしまったかがわからないのでは意味がないからです。格納場所の検索能力を整備するのがアウトプットということです。

もの忘れ防止にアウトプット。これは欠かせません。

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