理解は記憶の助けになる

もの忘れがひどいことと、もの覚えが悪いことを関連付けて考えることで記憶の助けになることがあります。というのも、人間は理解したことの方が理解していないことよりも記憶に残りやすいからです。もの覚えが悪いというのは、理解力が足りない時に起きやすいものではないでしょうか。

なぜ理解すると記憶に残るのか

たとえば、何の脈絡もなく英単語の意味を覚えるのと、その単語が使用される状況を理解した上で意味を覚えるのでは記憶の強さが違う筈です。理解するということは、応用ができるということですから、その単語の周辺の情報に接したときや似たような事柄が出たときに思い出すことが容易になります。

その記憶の核心となる部分を、周辺の関連情報が支えることでしっかりとした記憶になるといえば良いでしょうか。

簡単にいえば、その記憶を引き出すためのキーワードを複数持つことができる状態が理解した状態なのです。複数のキーワードのうちのどれかを見るか聞くかした時点で、該当する記憶に結びつくというわけです。

数学や実務でハッキリとわかる

理解しているかいないかがどれほどの意味を持っているかは、数学の問題を解くときや仕事で実務を行うときにハッキリとわかります。

ある問題を解くために使った数式をちゃんと記憶していたとしても、その意味を理解していなければ、その数式を思い出すのは同じ問題が出題されたときだけでしょう。一見して異なる問題ではあるものの、同じ数式を使って解くことができる問題が出されても気付かないケースが多いと考えられます。

同様に、実務処理の際に使用したあるノウハウを覚えていたとしても、形式的なことと結果だけを覚えていて、中身に対する理解がなかったとすれば、同じノウハウで処理できる事案であってもその都度指導を受けなければならない事態が起こり得ます。

単発の記憶では使い勝手が悪い

記憶に残るということは、いつでも記憶を引き出すことができる状態にあり、ちゃんと引き出せるということなのです。この状態はもの忘れがひどい状態とは遠く、もの覚えが悪い状態でもありません。その逆の状態なのです。

記憶のためには、理解というキーワードを増やす要素は欠かせないでしょう。つまり、その記憶だけ単発で入力していたのでは使い勝手が悪いということです。理解する種類のものではなかったとしても、関連付けられる事柄や周辺の情報があれば一連の流れとして記憶する方が有益といえます。

受験勉強をしている人は時間を大事にするあまり、理解よりも数を優先して詰め込みに走ることがあります。一夜漬けなら仕方ありませんが、そうでないなら理解優先にすべきです。その方が結果的にはたくさん覚えられるでしょう。

Copyright© 2014 c-pan.net All Rights Reserved.