絶対に鍛えたいワーキングメモリ

すべての人間の脳には、ワーキングメモリと呼ばれる領域があります。これはパソコンの「メモリ」とほとんど同じで、「情報を一時的に保ちつつ操作する」ための領域です。この能力は暗算・会話などに使われるので、「当意即妙」な喋り方ができる人は、ワーキングメモリが豊かで強い、と言えます。この領域は、もちろん後から鍛えることも可能です。

ワーキングメモリの鍛え方

この能力の領域を広げるためには、「短い文字や数字」を次々と記憶し、テストすればOKです。具体的には、以下のような方法を使ってトレーニングすることができます。

・何かの看板を見たとき、瞬時に記憶し、頭の中でその文字や形を思い浮かべる。
・会話中は、相手の話をよく聞いて、的確に返事をする。
・新聞や本の中の文字を10文字程度のブロックで見て、読む。
・カラオケでは不得意な曲を選び、歌詞を一瞬だけ見て、目を逸らして唄う。

単純な物事のインプットとアウトプットを繰り返せば、ワーキングメモリはいくらでも広げられます。いわば、パソコンのように「後付け」もできるわけです。先天的なものだから仕方ない、と思わず、「会話の瞬発力が高い人」になりたければ、鍛えてみましょう。

物忘れの始まりはワーキングメモリから

俗に言われる「ド忘れ」は、ワーキングメモリの領域が不足することで発生します。ワーキングメモリは「前頭前野」と呼ばれる場所にあり、日常的な思考において重要な役割を果たします。つまり、このワーキングメモリが劣化してくると、「キッチンに行ったはいいけど、何をしようとしていたのか」…という、「ド忘れ」を招いてしまうわけです。

また、当然人との会話中にも、ワーキングメモリが不足していると、相槌や返答が遅くなります。目の前の人の口からするすると語られる言葉を一時的に脳に保管し、それに応じた言葉を返すためには、この領域のトレーニングを欠かすことはできません。

「ド忘れが多い」「最近もの忘れがひどくなってきた」…そんな人は、今からでもワーキングメモリを鍛えていきましょう。放っておいても脳は劣化するばかりです。「やかんに火をかけたことを忘れて、放置する」などの「ド忘れ」は、命に関わる場合もあります。

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